ジョーダン・ヒックス、チャップマンと合わせて8球団の「最高球速記録」 レッドソックスで剛速球コンビ誕生へ

 6月15日(日本時間16日)、レッドソックスのラファエル・デバースがトレードでジャイアンツに移籍することが発表された。レッドソックスは対価としてジョーダン・ヒックスカイル・ハリソンジェームズ・ティブスホセ・ベヨの4名を獲得した。

 ナ・リーグ西地区2位につけるジャイアンツは、補強ポイントだった左の強打者の獲得に成功。4名のプレイヤーを放出し、デバースが残す9年2億6650万ドル(約385億円)の大型契約を買い取ったことを踏まえると、ジャイアンツの今シーズンにかける姿勢が窺える。

 レッドソックスに移籍するヒックスは先発とリリーフの両方で経験をもつ右腕だ。2023年のオフにFAとなり、ブルージェイズからジャイアンツに移籍した。ジャイアンツでは先発として起用され、昨シーズンは4勝7敗、防御率4.10の成績を残した。今シーズンも開幕からローテーションに組み込まれたが、4月12日のヤンキース戦では4回7失点と打ち込まれた。以降、3試合(16.0イニング)で18失点を喫するなど不調がつづき、5月にリリーフへの配置転換が決まった。

 リリーフでは安定したピッチングを取り戻したが、今月のはじめに右足の親指を痛めて故障者リストに登録。結局、5月26日(同27日)のタイガース戦がジャイアンツでの最後の登板になった。

 ヒックスと言えば、その剛速球で知られる。カージナルスでメジャーデビューを果たした2018年は、フォーシームで101.0マイル(162.5キロ)、シンカーで100.5マイル(161.7キロ)のアベレージを記録。全投球のうち、659球が100マイル(161.0キロ)を超えた。この年の5月におこなわれたフィリーズ戦では、球団史上最速となる105.1マイル(169.1キロ)のシンカーを投じた。

 また、ブルージェイズでプレーした2023年には、レッズ戦で投じたシンカーが103.2マイル(166.1キロ)を計測。これもブルージェイズ史上最速記録となった。

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 レッドソックスにはベテランリリーバーのアロルディス・チャップマンが在籍している。チャップマンはレッズでプレーした2010年に〝メジャー史上最速〟となる105.8マイル(170.3キロ)を記録し、ギネス世界記録にも認定された。

 チャップマンはレッズのほかに、ヤンキース、カブス、ロイヤルズ、パイレーツで球団史上最高球速をマーク。今シーズンは4月19日(同20日)のホワイトソックス戦で102.2マイル(164.6キロ)を計測し、レッドソックス史上最高球速を樹立した。これによりチャップマンは、6チームで球団レコードを保有することになった。

 ふたり合わせて8球団の最高球速記録を保有するヒックスとチャップマン。ヒックスがケガから復帰すれば、メジャー屈指の剛速球コンビが誕生するわけだ。