「3人のジェイコブ」が同じ日に無失点ピッチ デグロムは7回までノーヒッター、ミジオロウスキーは3戦3勝

 3人のジェイコブが圧巻のピッチングを披露した。6月25日(日本時間26日)、レンジャーズのジェイコブ・デグロムがオリオールズ戦に先発し、7回無失点で8勝目をあげた。デグロムは7回までノーヒットピッチを継続。8回、先頭のコルトン・カウザーに投じた低めのフォーシームが一二遊間を抜け、偉業達成はお預けとなった。

 デグロムは2度のサイ・ヤング賞を誇る剛腕。2019年から2年連続で最多奪三振のタイトルを獲得し、昨シーズン終了時点での奪三振割合は通算で31.0%と高い奪三振能力を誇る。

 2023年からレンジャーズに移籍したデグロム。しかし、同年6月に右ヒジのトミー・ジョン手術を受け、昨シーズンもほぼすべてを棒に振った。今シーズンは開幕からローテーションに組み込まれ、徐々に本来のピッチングを取り戻している。5月4日(同5日)のマリナーズ戦では通算1700奪三振に到達。225試合での1700奪三振は、ランディ・ジョンソン(マリナーズほか)、ダルビッシュ有(パドレス)の230試合を更新する史上最速記録となった。

 アスレチックスでは、ジェイコブ・ロペスがタイガース戦に先発し7回無失点の好投をみせた。ロペスは昨オフにレイズからトレードで移籍。ここまで7試合で先発、4試合でリリーフとして登板し、2勝4敗をマークしている。ロペスはフォーシームとチェンジアップの緩急で打者から三振を奪うスタイルを確立している。奪三振率(9回あたりの奪三振数)はここまで11.51というハイアベレージだ。

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 また、ブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキーはパイレーツ戦に先発し5回無失点にまとめた。許したヒットはわずかに1本で、デビューから無傷の3連勝をマークした。ミジオロウスキーはブルワーズのプロスペクト右腕で、平均99.7マイル(160.5キロ)のフォーシームで打者を制圧する。この日のフォーシームは最速で102.4マイル(164.8キロ)を記録した。

 6月12日(同13日)のカージナルス戦でメジャー初登板を果たすと、2戦目のツインズ戦まで「デビューから11イニング連続ノーヒット」を記録。これは先発投手としてはメジャー新記録だ。ここまで3試合で3勝0敗、防御率1.13とこの上ない滑り出し。ブランドン・ウッドラフネスター・コルテスを欠く先発ローテーションで救世主的な存在となっている。

 デグロム、ロペス、ミジオロウスキーと〝3人のジェイコブ〟がそれぞれのゲームで無失点に抑え、勝ち星をあげた。米データ会社「オプタ・スタッツ」によると、「ジェイコブ」という名のピッチャーが同じ日に先発し、無失点に抑えたのはメジャー史上初の出来事だという。なお、メジャーにはほかにも、ジェイコブ・ウェブ(レンジャーズ)、ジェイコブ・ヤング(ナショナルズ)、ジェイコブ・ラッツ(レンジャーズ)、ジェイコブ・ウィルソン(アスレチックス)など、多くのジェイコブが存在する。