ツインズのヨアン・デュランがトレード市場の人気銘柄に 平均球速161キロ超え、ドジャースが触手を伸ばす

 今月末に迫ったトレード・デッドライン。いま、トレード市場で「買い手」を惹きつけているのが、ツインズのヨアン・デュラングリフィン・ジャックスだ。

 米紙「USA Today」のボブ・ナイチンゲール記者は7月13日(日本時間14日)、球界の最新情報にまつわる記事を公開。ブルペン陣の強化を目指す複数のチームが、デュランとジャックスに触手を伸ばしていると説明した。

 前半戦を47勝49敗、ア・リーグ中地区2位で折り返したツインズ。デレック・フォルビー編成本部長はプレーオフ進出を目指す姿勢を明らかにしているが、トレード市場では「売り手」として見られているのが現状だ。

 デュランは剛速球で打者をねじ伏せるクローザー。2023年からメジャーに定着し、2シーズンで50セーブを記録した。特筆すべきは威力のあるフォーシームで、平均球速は100.5マイル(161.7キロ)を計測。今シーズンはスプリッターの割合を増やし支配力をさらに高めた。ここまで44試合に登板し、防御率1.66、15セーブと安定している。

 ジャックスは2年連続で70登板をクリアしたリリーフ右腕。昨シーズンのFIPは1.94で、規定投球回に到達したリリーフ投手のなかではメジャー2位の好成績だった。縦方向への変化が鋭いチェンジアップとスイーパーに、打者のバットは空を切る。全投球における空振り/スイング率は40.5%とハイレベルだ。

 デュランとジャックスはともに調停権1年目。このタイミングで獲得すれば、2027年まで保有が可能となる。ブルペン陣を底上げしたい球団にとって、実績とコストの両面で非常に魅力的なプレイヤーだと言える。

 ナイチンゲール記者によると、フィリーズ、タイガース、カブス、ドジャース、レッズがこの2人に興味を示しているという。とりわけ、積極的にアプローチを仕掛けているのがフィリーズだ。

 昨オフに、カルロス・エステベス(現ロイヤルズ)やジェフ・ホフマン(現ブルージェイズ)といった主力級のリリーバーが退団したフィリーズ。新戦力としてブルージェイズをノンテンダーとなったジョーダン・ロマノを獲得したが、ここまで37試合で1勝4敗、防御率7.29と役割を果たせていない。さらに、5月にはホセ・アルバラードが禁止薬物の使用により80試合の出場停止処分を受けた。

 ナ・リーグ東地区を首位で折り返したフィリーズだが、プレーオフ進出に向けて強力なリリーバーを加えたいところ。こういった事情から、デュランとジャックスが獲得候補に浮上しているようだ。

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 ドジャースもブルペン陣に不安を抱えている。昨シーズン途中に加入したマイケル・コペックは右肩インピンジメント症候群により開幕に出遅れ、7月9日(同10日)には右ヒザの炎症で再び故障者リストに。ブレイク・トライネンは右腕前腕のねんざによりチームを離脱中。今月中にメジャーに復帰する予定だが、故障明けのため慎重な起用法が求められる。エバン・フィリップスはトミー・ジョン手術を受け、早くても来シーズン後半の復帰となりそうだ。

 レギュラーシーズンを戦い抜くためには、安定したブルペンが必要不可欠だ。ツインズの判断が球界に与える影響は大きいだろう。