カブス・今永昇太がFAに 双方が「オプション」を破棄、今季はスプリッター攻略され成績低迷【データあり】

 11月4日(日本時間5日)、カブスの今永昇太が今シーズン限りでカブスを退団し、FAとなることがわかった。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェシー・ロジャース記者が報じている。

 今永の契約には、2025年シーズン終了後に「球団オプション」と「プレイヤーオプション」の両方が設定されていた。オプションとは、契約を更新する権利のこと。「球団オプション」は、その選手との契約を更新するかどうかを球団が決めることができる。「プレイヤーオプション」は、契約を更新するか、FAとなるかを選手自身が決めることができる。

 カブスが今永に対して「球団オプション」を行使した場合、3年5700万ドル(2026年から2028年)の契約が成立することとなっていた。「球団オプション」が行使されなくても、今永が「プレイヤーオプション」を行使すれば、1年1525万ドル(2026年)で残留することができた。今永がFAとなったということは、カブスが「球団オプション」を破棄し、今永も「プレイヤーオプション」を破棄したということだ。

 今永はフォーシームとスプリッターをコントロールよく投げ分ける先発左腕だ。メジャー1年目の昨シーズンは15勝をあげる活躍でサイ・ヤング賞投票で5位にランクインし、今シーズンもエースとして開幕を迎えた。

 ところが、5月のブルワーズ戦で一塁のベースカバーを試みた際に左の太ももを負傷。およそ2ヶ月の離脱を余儀なくされ、後半戦は13試合で防御率4.70と成績が低迷。最終的に9勝8敗、防御率3.73でシーズンを終えた。

 今シーズンの今永はスプリッターを攻略され、被打率、被ハードヒット率ともに大きく悪化。その結果、昨シーズンと比べ、奪三振割合は25.1%→20.6%に、被長打率も.385→.432に悪化するなど精彩を欠いた。また、被本塁打も多く、今シーズンは144.2イニングでリーグ4位の31本塁打を献上した。

今永の成績比較
20242025
試合2925
イニング173.1144.2
防御率2.913.73
奪三振割合25.1%20.6%
被本塁打2731
被長打率.385.432
今永のスプリッター
20242025
平均球速82.983.0
被打率.203.226
被ハードヒット率29.3%36.3%
空振り率43.0%32.4%

 来シーズンのカブスのローテーションは、ジェイムソン・タイヨン、マシュー・ボイドらベテラン組に加え、ケイド・ホートンが候補となる。ジャスティン・スティールは4月にトミー・ジョン手術を受け、復帰は来シーズン中盤となる見込みだ。

 実力派左腕の行く末に注目があつまる。