エドウィン・ディアスはこんな人 フォーシームの指標は球界1位、WBCで喜びすぎて大怪我

 12月9日(日本時間10日)、メッツからFAとなっていたエドウィン・ディアスがドジャースと契約を結んだ。契約内容は3年6900万ドル。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のウィル・サモン記者が第一報を報じた。

エドウィン・ディアスの投球スタイル

 ディアスはフォーシームとスライダーの2球種だけでゲームを締めくくるクローザーだ。2016年にマリナーズでデビューし、2018年にはチームのシーズン記録を更新する57セーブを記録した。

 2018年のオフにトレードでメッツに移籍。2022年のオフにFAとなるも、5年1億200万ドルで残留を決めた。同契約は「総額」「平均年俸」の両方でリリーフ投手史上最高額だった。

 今シーズンは62試合に登板し防御率1.63と抜群の安定感を披露。リリーフ投手のなかではメジャー2位となる奪三振割合38.0%を記録し、28セーブをあげた。

 フォーシームは平均156.4キロを誇り、今シーズンにフォーシームを500球以上投げた投手のなかでは、被打率(.133)、被長打率(.200)、空振り率(39.4%)でメジャー1位を記録した。

 スライダーも一級品で、平均143.4キロのスピードを誇る。フォーシームと組み合わせることで打者を幻惑し、多くの空振りを奪う。今シーズン、ディアスは505球のスライダーを投げ、打たれた本塁打はわずか2本だけだった。

2025 Edwin Díaz Stats
WARGIP
3.06266.1
SVERAK%
281.6338.0%
2025 Edwin Díaz Ball Data
平均球速被打率空振り率
4-seam156.4.13339.4%
Slider143.4.17944.0%

ドジャースはブルペン補強に成功

 ドジャースはブルペンの強化をオフの最優先課題としていた。昨オフに4年7200万ドルの巨大契約で獲得したタナー・スコットは、61試合で防御率4.74に終わった。

 同じく新加入のカービー・イェーツも50試合で防御率5.23と輝けなかった。総合指標「WAR」では、スコットは「-0.6」、イェーツは「-0.5」だった。

 結果的に、ドジャースのブルペン陣は過去10シーズンでワーストとなる防御率(4.27)と被打率(.244)を記録した。ポストシーズンではブルペンの脆弱性を補うために、佐々木朗希タイラー・グラスノーがリリーフで起用された。

 ディアスはドジャースの〝救世主〟として、9回のマウンドを任されることになるだろう。スコットはセットアッパーとして8回を投げる見込みだ。

エドウィン・ディアスはこんな人

弟はアレクシス・ディアス

 ディアスはプエルトリコ出身の31歳だ。1994年3月生まれで、来シーズンが開幕する頃には32歳になっている。弟のアレクシス・ディアスもメジャーリーガーで、リリーバーとして通算75セーブをマークしている。今シーズンはレッズ、ドジャース、ブレーブスでプレーした。

 2024年9月6日(同7日)におこなわれたレッズ対メッツの試合では、ディアス兄弟が同時出場を果たした。同点の9回オモテに兄・エドウィンが登板し無失点。そのウラに弟・アレクシスも登板し、こちらも無失点に抑えた。

WBCで喜びすぎて大怪我

 2023年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にプエルトリコ代表として出場したディアス。1次ラウンドでは優勝候補のドミニカ共和国を撃破する大金星をあげた。

 ところが、試合終了後のセレブレーションで右ヒザの膝蓋腱を負傷。全治8ヶ月の重傷を負い、2023年シーズンの全休を余儀なくされた。

盛大な登場シーン

 ディアスは、オーストラリアの音楽家、ティミー・トランペットの「Narco」を登場曲に起用しており「メジャーでもっともかっこいい登場シーン」との声も多い。

 2022年8月のドジャース戦ではトランペット本人が球場に駆けつけ、ディアスの登板に合わせて生演奏を披露した。