メッツがフレディ・ペラルタと「契約延長」する可能性が高い3つの理由 

 メッツがさらなる補強に打って出た。1月21日(日本時間22日)、メッツは、ブルワーズのフレディ・ペラルタとトバイアス・マイヤーズをトレードで獲得。対価として、トッププロスペクトのブランドン・スプロートとジェット・ウィリアムズをブルワーズに放出する。

トレードの概要

メッツ獲得

フレディ・ペラルタ
先発 – 右投げ

トバイアス・マイヤーズ 
先発 / リリーフ – 右投げ

ブルワーズ獲得

ブランドン・スプロート
先発 – 右投げ

ジェット・ウィリアムズ
遊撃 / 二塁 /中堅 – 右打ち

フレディ・ペラルタはこんな投手

昨季最多勝の奪三振マシーン

 ペラルタは、フォーシームとチェンジアップの組み合わせで三振を奪いまくる先発右腕だ。昨シーズンは33試合に先発し、リーグ最多の17勝をマーク。204個の三振を奪い、3年連続で200奪三振をクリアした。

 8月から9月にかけては5試合連続で「5回以上&無失点」をマークするなど、エースとしてフル回転の働きを見せた。今シーズンの年俸は800万ドル(球団オプション)が設定されている。また、シーズン終了後にFAとなる。

ブルワーズがペラルタを放出したワケ

 ブルワーズは資金力に乏しいスモールマーケットの球団だ。そのため、FAを間近に控えた選手をトレードし、対価として獲得したプロスペクトを育て上げることで戦力を維持している。

 例えば、2023年のオフにはエースのコービン・バーンズをオリオールズへ放出した。昨オフにはクローザーのデビン・ウィリアムズをヤンキースへトレード。いずれも、対価として期待値の高いプロスペクトを獲得している。

 ペラルタも例外ではなく、1年後にFAを控えた今が「売り時」だった。ブルワーズは目論見通り、トッププロスペクト2名に獲得に成功した。

メッツはエース級の先発投手を確保

 積極補強を展開するメッツ。ここ数日だけでも、ボー・ビシェットとルイス・ロバート・ジュニアを相次いで獲得し、野手陣のグレードアップに成功していた。

 残る課題は「先発ローテーションの強化」であり、ペラルタの獲得はまさに的確な動きだった。現状のメンバーを踏まえると、ペラルタはローテーションの1番手として組み込まれることになる。

 2番手以降は、デービッド・ピーターソン、クレイ・ホームズ、ノーラン・マクレーンがつづく。若手とベテランが融合した、頼もしい陣容が完成した。

メッツがペラルタと契約を延長する可能性が高いワケ

対価があまりにも大きすぎる

 ペラルタは若くて実力がある一方で、保有可能期間が1年しかない。マイヤーズとのセットだとしても、わずか1年の「レンタル移籍」に対してトッププロスペクト2名の放出は大きすぎる。

 ここで、メッツが「契約延長を前提」としてペラルタを獲得した可能性が浮上する。トレード交渉の段階でペラルタを中長期的に保有できる可能性に賭けていたならば、莫大な対価にも納得がいく。

ペラルタとスターンズ編成本部長の関係性

 ペラルタは2020年の開幕直前にもブルワーズと5年間の契約延長を結んでいる。実は、ブルワーズのGMとして当時の契約延長を主導したのが、メッツのデービット・スターンズ編成本部長だった。

 ペラルタとスターンズ氏は旧知の仲であり、メッツでも〝2度目の契約延長〟が実現する可能性は高い。

「スクーバル争奪戦」に消極的か

 ファンの間では「ペラルタと契約を延長し、スクーバルの獲得から撤退するのでは?」との声が相次いでいる。タリク・スクーバル(タイガース)は2年連続でサイ・ヤング賞を受賞した球界屈指のサウスポーであり、今シーズンの終了後にFAとなる。

 スクーバルがFAになれば、争奪戦は必須だ。メガディールを結ぶ可能性が高く、豊富な資金力を誇るメッツも獲得候補に挙げられている。

 しかし、スターンズ編成本部長は、そのリスクの高さから「投手との長期契約」に消極的なスタンスで知られている。スクーバルに巨大契約をオファーするよりも、ペラルタと契約延長を結び、向こう数年間のエースとして据えるプランにシフトする可能性が高い。

まとめ

 ペラルタの獲得は、契約延長を見据えた「黄金時代への布石」となりうる。奪三振マシーン・ペラルタがニューヨークのエースに君臨する。