【カブス】スティールの今季全休で浮上する3人の若手投手、ケイド・ホートンはメジャー昇格のチャンス

エースのスティールが左ヒジ手術へ

 5年ぶりのプレーオフを目指すカブスに試練が訪れた。4月13日(日本時間14日)、カブスのジャスティン・スティールが左ヒジ靭帯の修復手術を受けるため、今シーズンを全休することが明らかになった。スティールは7日(同8日)のレンジャース戦に先発。7回無失点で3勝目をマークしたものの、その直後に靭帯の損傷が判明した。

 カブスではこれまで、今永昇太、スティール、ジェイムソン・タイヨンマシュー・ボイドベン・ブラウンの5人でローテーションを形成してきた。現在、スティールの穴を埋めているのがコリン・レイだ。昨オフにブルワーズからFAとなり、先発も中継ぎもできる便利屋としてカブスに迎え入れられた。開幕当初はリリーフとして起用されていたが、スティールに代わって13日(同14日)のドジャース戦に先発した。

 昨シーズンは先発として10勝をあげており、当面はレイがローテーションに組み込まれるだろう。ただし、昨シーズンのレイは先発(148.1イニング)で防御率4.61、リリーフ(19.1イニング)で防御率1.86と、リリーフの方により適性を示している。今シーズンもリリーフとして5.1イニングを投げ無失点に抑えている。

【関連記事】カブス・鈴木誠也3試合連続マルチヒット 今年のカブスは機動力も◎チーム25盗塁はメジャートップ

【関連記事】カブス・今永昇太がパドレスの連勝止める ゴロアウト量産し無失点、開幕3試合で自責点わずか「2」

アサド、ウィックス、ホートンにチャンス

 カブスにとっての最適解はハビエル・アサドだ。アサドはチームトップの29試合に先発し7勝をあげた。得点圏にランナーを置いた場面での被打率は.151とピンチに強い。ローテーション候補として春季キャンプを迎えたが、左内腹斜筋を痛めたため故障者リストで開幕を迎えた。MLB公式サイトのジョーダン・バスティアン記者によると、アサドは近日中にマイナーリーグで実戦に復帰する予定。早ければ4月末にはメジャーに復帰する予定だ。

 ジョーダン・ウィックスケイド・ホートンも有力候補となる。ウィックスは打者の手元で落ちるチェンジアップを駆使する先発右腕。昨シーズンは2勝をあげるも、6月に右内腹斜筋を損傷。9月の復帰以降は4試合に先発し、18イニングで15失点を喫するなど本調子を取り戻せないままシーズンを終えた。

 ホートンは2022年のドラフトで1巡目(全体7位)でプロ入りした右腕。昨シーズンはマイナー2階級で9試合に先発したが、5月末に右肩を故障しシーズンを終了した。今シーズン中のメジャーデビューが予想されているトッププロスペクトだ。ホートンの武器は155キロ前後のフォーシームと変化量の大きいスライダー。「チェイス・レート」とはボール球に対するスイング率を示す指標だが、昨シーズンのホートンはスライダーで49%という高いチェイス・レートを記録した。メジャーの舞台でも、ホートンのスライダーは脅威となるだろう。

 米メディア「ニューズウィーク」は、サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)やマイケル・キング(パドレス)といった他球団のエースをトレードで獲得するプランを紹介している。しかし、ウィックスやホートンら自前の若手投手がローテーションに割って入れば、来シーズン以降もコンテンダーであり続けることができるだろう。