- 2025/08/07 11:14
なぜマット・オルソンは「800試合連続出場」を達成できたのか 「スタン・ミュージアル超え」も射程圏内
・ブレーブスのマット・オルソンが「800試合連続出場」に到達した
・「打撃の安定性」と「守備負担の少なさ」が連続出場を支えている
・今季中にスタン・ミュージアルを超える可能性もある
マット・オルソンが「800試合連続出場」
4月14日(日本時間15日)、ブレーブスのマット・オルソンがマーリンズ戦に「3番・一塁」で出場し、800試合連続試合出場を達成した。
オルソンは、アスレチックスでプレーした2021年4月に「左目のケガ」で数試合に欠場した。打撃練習をおこなっていた際に、打球が跳ね返り左目に直撃したのだ。
同年5月2日(同3日)のオリオールズ戦で復帰すると、オルソンの「鉄人伝説」が幕を開けた。この日以降、オルソンは今日に至るまで1試合も休まずに試合に出続けてきた。
オルソンは、昨シーズンを終えた時点で「782試合」に連続出場しており、歴代12位にランクインしていた。13日(同14日)のマーリンズ戦で連続出場記録を「799試合」に到達。ネリー・フォックス(ホワイトソックスほか)を上回り、歴代11位に浮上した。
なぜオルソンは試合に出続けることができるのか?
オルソンはなぜ、こんなにも多くの試合に出続けることができるのだろうか?屈強なフィジカルは言うまでもない。オルソンの場合は「打撃の安定性」と「守備負担の少なさ」があげられる。
オルソンは安定して得点を生み出すことができる。連続出場を継続している間に、オルソンは183本塁打を放った。これは、同期間でメジャー5位にランクインする数字だ。この期間のwRC+は137であることから、平均的な打者と比べて37%高い得点創出能力を発揮したことになる。
データサイト『ファングラフス』で、オルソンの連続出場がスタートした2021年5月から昨シーズン最終月までの打撃成績を月別(30ヶ月)に分類すると、wRC+が100を下回った月は3度しかないことがわかる。2024年7月がwRC+71、2022年9・10月がwRC+92、2024年3・4月がwRC+94だった。
また、一塁というポジションの特異性も、オルソンの連続出場を支えている。
オルソンは一塁守備の名手だ。通算でDRS90を稼いでおり、昨シーズンは自身3度目のゴールドグラブ賞を獲得した。
2016年にデビューしてから、1241試合中1214試合で一塁手として先発出場している。連続出場している期間では、800試合のうち796試合で一塁手として先発した。
他のポジションと比べて、一塁は負担が少ないとされている。蓄積疲労やケガのリスクを軽減できるため、オルソンは長く試合に出続けることができるのだ。
メジャー記録はカル・リプケン・ジュニア
メジャーの歴史上、もっとも長く試合に出続けた選手はカル・リプケン・ジュニアだ。リプケン・ジュニアはオリオールズの遊撃手として、1982年6月から1998年9月まで「2632試合」に連続で出場した。
2位はルー・ゲーリックで、1925年6月から1939年4月にかけて「2130試合」に連続で出場した。ヤンキースの一塁手として長らく活躍したが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症したことでパフォーマンスが急激に低下。引退から2年後に37歳で亡くなった。
連続で2000試合に出場した選手は、リプケン・ジュニアとゲーリックのふたりのみである。3位から10位は、以下の通りだ。
| 選手 | 連続出場数 | 記録達成時の所属 | |
| 1 | カル・リプケン・ジュニア | 2632試合 | BAL |
| 2 | ルー・ゲーリック | 2130試合 | NYY |
| 3 | エベレット・スコット | 1307試合 | BOS – NYY |
| 4 | スティーブ・ガービー | 1207試合 | LAD – SD |
| 5 | ミゲル・テハダ | 1152試合 | OAK – BAL |
| 6 | ビリー・ウィリアムズ | 1117試合 | CHC |
| 7 | ジョー・シーウェル | 1103試合 | CLE |
| 8 | スタン・ミュージアル | 895試合 | STL |
| 9 | エディ・ヨスト | 829試合 | WSH(MIN) |
| 10 | ガス・ズール | 822試合 | PIT |
| 11 | マット・オルソン | 800試合 | OAK – ATL |
もしオルソンが今シーズンも全162試合に出場した場合、連続出場記録は「944試合」になり、スタン・ミュージアルを超えて歴代8位に浮上する。ミュージアルはカージナルスでプレーした伝説的外野手で、7度の首位打者を獲得。歴代4位の3630安打をマークした。