ブルワーズは三塁手をどうするのか ケイレブ・ダービンら内野手3名をレッドソックスに放出

 相変わらずミステリアスなチームだ。昨シーズン、メジャー最高勝率をマークしたブルワーズがトレードに踏み切った。その結果、ミルウォーキーから三塁手がいなくなった。

トレードの詳細

3対3の大型トレード

 2月9日(日本時間10日)、ブルワーズとレッドソックスがトレードに合意した。

ブルワーズが獲得

カイル・ハリソン(左腕)

デビッド・ハミルトン(二塁手 / 遊撃手)

シェーン・ドロハン(マイナー左腕)

レッドソックスが獲得

ケイレブ・ダービン(三塁手)

アンドリュー・モナステリオ(三塁手)

アンソニー・シーグラー(三塁手)

ドラフト指名権(戦力均衡ラウンドB)

ケイレブ・ダービンをレッドソックスに放出

 このトレードの主役はダービンだ。レッドソックスはこのオフ、アレックス・ブレグマンとの再契約に失敗。三塁手のレギュラーが不透明になっていたため、ダービンに白羽の矢を立てた。

 ダービンは昨オフにヤンキースからブルワーズに移籍した内野手だ。4月にメジャー初昇格を果たすと、136試合で11本塁打、OPS.721をマーク。圧倒的に三振が少なく、三振割合(9.9%)は規定打席をクリアした打者のなかでリーグ3位だった。

 三塁守備では「DRS」と「OAA」でともにプラスを叩き出すなど、ポテンシャルの高さを発揮した。新人王投票では3位にランクインした。

ブルワーズの「三塁手どうする問題」

三塁手「0」の異常事態

 昨シーズン、ブルワーズは5人の内野手を三塁で起用した。そのうちの3人がダービン、シーグラー、モナステリオだった。ビニー・キャプラとオリバー・ダンはFAとなりすでに退団している。

 オフシーズンも佳境を迎えるなか、三塁手をあっけらかんと手放したブルワーズ。極めてミステリアスな動きだが、その真意はどこにあるのか。

ジェット・ウィリアムズの積極起用

 専門メディア『ブルワー・ファナティック』のジャック・スターン記者によると、マット・アーノルド・ゼネラルマネージャーは「現有戦力で三塁をカバーする方針」を示唆しているという。

 ここでまず、ジェット・ウィリアムズの名前が浮上する。ウィリアムズは巧打のプロスペクトで、マイナーリーグでは遊撃と中堅を守った。今年1月に、フレディ・ペラルタを中心としたトレードでメッツから加入した。

 スプリング・トレーニングでは三塁の守備にチャレンジする見込みだ。

ジョーイ・オーティズを三塁に再コンバート

 また、ジョーイ・オーティズを三塁で起用するプランも想定される。その場合、ウィリアムズを遊撃に据えることになる。

 オーティズはメジャー4年目を迎える内野手だ。昨シーズンはウィリー・アダメス(ジャイアンツ)の穴埋めとして、遊撃のレギュラーを担った。

 オーティズを三塁に据えるメリットは「守備のアップグレード」だ。2024年には三塁で134試合に出場し、同ポジションではメジャー1位タイのOAA(11)を記録した。 

トレードによる補強

 また、開幕までに新たな補強を展開する可能性もある。トレード市場に残る三塁手といえば、アストロズのアイザック・パレイデスだ。

 昨シーズン、パレイデスは20本塁打、OPS.809をマークした。2028年のクラブオプションを含めると、最大で2年間、保有できる。アストロズは内野手が渋滞していることから、このオフのトレード市場で存在感を示している。

まとめ

 低予算ながら、巧みなチーム作りで強豪でありつづけるブルワーズ。今回のトレードも、なにかしらの勝ち筋を見込んでいるに違いない。