【MLB】エンゼルスの二塁手事情が混迷化 アダム・フレイジャーがレギュラー候補に浮上か

記事のポイント
  • アダム・フレイジャーがスプリング・トレーニングで好調を維持している
  • クリスチャン・ムーアに代わる二塁のレギュラー候補に浮上している
  • フレイジャーは左の巧打者であり、右打者偏重のラインナップにバランスをもたらす

エンゼルスの二塁手事情

 エンゼルスはここ数年、二塁のレギュラーを固定できない状況がつづいている。昨シーズンも、合計で8人の選手が二塁で起用された。ルイス・レンヒーフォがチーム最多の74試合に出場したが、このオフにFAとなりブルワーズに移籍した。

 現在、正二塁手の最有力候補となっているのが、クリスチャン・ムーアだ。ムーアは2024年のドラフトで1巡目(全体8位)指名を受け、昨年6月にメジャー初昇格を果たしたトッププロスペクトだ。

 しかし、メジャーでは53試合で7本塁打、OPS.654と殻を破れず、二塁守備でも精細を欠いた。このオフのスプリング・トレーニングでも、43打席で打率.175、OPS483と苦戦している。

アダム・フレイジャーが二塁のレギュラーに名乗り

 そんななか、存在感を示しているのがアダム・フレイジャーだ。フレイジャーはメジャー11年目を迎えるベテランで、このオフにマイナー契約でエンゼルスに加入した。

 フレイジャーは左の巧打者で、コンタクトのうまさに定評がある。昨シーズンはパイレーツとロイヤルズで134試合に出場し、7本塁打、OPS.684をマークした。

 招待選手として参加しているスプリング・トレーニングでは、ここまで21打席で打率.353、OPS.888と好調をキープしている。

アダム・フレイジャーがエンゼルスにフィットするワケ

 チーム事情を踏まえても、フレイジャーは極めてフィットする存在だ。現在のロースターは右打者偏重であり、左打者はノーラン・シャニュエルとジョシュ・ロウしかいない。三塁のレギュラーが見込まれるヨアン・モンカダはスイッチヒッターだ。

 左打者のフレイジャーが加われば、打線に左右のバランスをもたらすことができる。また、左の代打として起用することも可能だ。昨シーズン、フレイジャーは右投手に対して打率.279、OPS.697をマークしている。

 これらの事情から、フレイジャーが開幕ロースターを勝ち取れば、二塁のレギュラー、あるいはムーアとのプラトーンでの起用が想定される。また、左翼と右翼を守ることもできるため、状況に応じた柔軟な起用が可能である。

そのほかの二塁手候補

 ムーアとフレイジャーのほかに、オズワルド・ペラザが二塁手の候補として挙げられる。ペラザは昨年のトレード・デッドラインでヤンキースから加入した内野手だ。複数のポジションを守ることができることからユーティリティーとして期待されるが、チーム事情を踏まえると、二塁のレギュラーに抜てきされる可能性がある。